第十二回 シコンのグラタン

「家庭でできる簡単なベルギー料理」でシコンを取り上げるのはこれで三回目ですが、最もポピュラーなシコン料理といえば「シコンのグラタン」でしょう。多少の手間はかかりますが、家庭ではもちろんのこと、レストランなどでも食べられるベルギーの代表的な料理です。
材料 (一皿分)
シコン 1個
スライスハム 4枚
バター 15g
小麦粉 20g
牛乳 400cc
(クリーム) 100cc ホワイトソースの濃度の調整に使います。
ナツメグ、パルメザンチーズ、塩、コショウ
 
器具
手鍋(小)2つ シコンをブレゼするものとホワイトソースを作るもの、木べラ
材料の用意

シコンは縦に4つに切り分け芯の部分を切り取ります。
シコンをブレゼします。
ブレゼした際シコンから出てくる汁は取っておきます。
詳しくは第3回をご覧ください。
オーブンに火をつけ約200゜cまで温度を上げます。
小麦粉はふるいにかけます。
牛乳を沸かします。
グラタン皿にバターを軽くぬっておきます。


調理

1.まずはホワイトソースを作ります。
  ホワイトソースを作る鍋にバターを入れて溶かし、
  溶けたらふるった粉をいれて中火で炒めます。

2.いったん粉とバターが繋がり、またしばらくすると一回分離して
  また繋がります。(左写真)
  この時点で沸かした牛乳シコンのブレゼした際の煮汁を、
  
少しづつ加えて伸ばしていきます。
  オーブンをお持ちの方は伸ばしたものを
  約15分オーブンに入れます。
  オーブンがない場合は弱火で火にかけ、
  絶えずヘラでかき回しながらソースに濃度をつけます。 

4.ブレゼしたシコンをハムで包みます。
  包んだものをグラタン皿に引きます。(写真左)

5.濃度がついたホワイトソースに塩、コショウ加え、
  ナツメグをすりいれて味を調えます。
  できたホワイトソースをかけます。
  (濃度、味の濃さにあわせて、多少クリームを加え
   好みでソースを伸ばします)
  その上に適量のパルメザンチーズをかけ、
  オーブンに約15分入れます。

6.オーブン入れたグラタン皿のふちがフツフツとなって、
  表面に軽く焦げ目ができたら出来上がりです。
  グラタンはやっぱりアツアツのうちにどうぞ。
  Bon appètit !


 シェフから一言 

ベルギーにいた時分、何度「シコンのグラタン」を食べたことか。
食堂で、また賄いとして何度も食べましたが、訪ねた家庭でも何度もいただきました。
いろいろな家庭でいただいた数々の料理の中でも、最もよく出てくる家庭料理が「シコンのグラタン」だったかもしれません。どこの家庭のものが特別に美味しかったという記憶はありませんが、いつも美味しく食べさせてもらいました。
美味しく作るポイントは、ホワイトソースを作る過程で、ルーを牛乳と「シコンのブレゼをした際に出た汁」で伸ばすことにあります。市販のホワイトソースを使う際にも「汁」を入れてください。
もう一つのポイントは美味しいハムを探すとことでしょうか。
上手くはいえませんが、人工的でない、品のある味のものをお求めいただければと思います。

最後にもう一つ大事なことはグラタンはアツアツのうちに食べることです。
寒い季節に美味しいグラタンをどうぞ!

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